歯医者の感染対策はどのように行われているのかと気になったことはありませんか?
コロナになってからは歯医者の感染対策はより強化されました
アメリカと日本の感染対策の違い
これは私が夏休みに実家に帰っていた時に、地元の歯医者さんで少しだけ、助手の仕事をさせてもらっていた時の話です。(これはコロナ前のお話です)
いつもと違ってビニールで椅子を覆い、まるで大掛かりな手術でもするかの様子。聞いてみると患者さんが肝炎を患っているので、感染対策としていつもとは違うチェアのセッティングをしているとのこと。これ、アメリカでは絶対に無い光景です!
なぜかというとアメリカではStandard Precautionと言って、血液や体液、汗を除く分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜等の湿性生体物質は、病原体を含んでいる可能性が高いため、常に感染の可能性があるとみなして対応する方法をとっています。
つまり、全ての患者さんが感染度の高い病気を患っているという仮定で、感染対策をするということです。
アメリカのでPPE(個人防護具)
グローブやマスクはもちろん、ガウンも必ずつけますし、私はキャップもつけます。最近はかわいいデザインのものがたくさん出ています。横にボタンがついている物もあるので、耳に直接マスクをつけなくて済むので耳も痛くなりません。
ループをつけた後に顔全体をカバーするシールドをつけて完成です。これはマストです!感染予防ももちろん、クリーニング中に色々な物が飛び散ってくるのを防いでくれます!
患者さんには私の目以外見えていないような状態で完全防備です笑
その他の感染対策
その他に患者さんのチェアのヘッドレストやトレイなど直接触れるところはプラスチックのバリアやサランラップを使ってカバーをし、排唾管など、患者さんの口に直接触れる物はできるだけ使い捨てのものを使って感染対策をしています。
もちろんクリーニングやレントゲンに使う器具は毎回滅菌をします。パソコンのキーボードやマウスもテープを貼って保護し、グローブで直接触らないようにしています。これは患者さんが例え健康であろうとも、HIVや肝炎であろうとも統一してやることです。
徹底した感染対策が患者さんと歯科衛生士自身を守る
先ほど言った地元の歯医者のように、感染者にだけ対策をするのは十分ではありません。まず全ての患者さんが本当に正直に病気を申告しているかも分かりませんし、周りと違うセッティングをされたチェアは明らかに患者さんのプライバシーを損害しています。
この地元の歯医者さんで働いていた時、先生は唾液のついたグローブで引き出しをぺたぺた触っていたのを見たときは正直ゾッとしました。患者さんはこういう所、しっかりチェックすると良いです。感染対策ができていない歯医者さんに良い歯医者さんはないでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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