アメリカ歯科衛生士の仕事内容
アメリカの歯科衛生士の仕事はとにかく歯のクリーニングに集中します。こちらではprophylaxis (プロフィー)と言っています。いわゆる予防歯科で、基本的に6ヶ月を目安に患者さんが歯のクリーニングに来ます。定期的に歯医者に来ることで、虫歯が見つかっても最低限の治療で済みます。
先生のアシストは助手の仕事
アメリカでは助手と歯科衛生士の役割が明確に分かれています。日本では歯科衛生士が助手として、先生のアシストをしたりすることは少なくないと思います。

歯科助手の経験の無い私は、先生のアシストをするように言われたら全く役に立てないです。。泣)
アメリカ歯科衛生士ができること
アメリカ歯科衛生士は独立してこのようなことができます。
- レントゲン撮影
- 歯周病の診断
- 局所麻酔
- CR充填 (州によります)
日本ではレントゲンは歯科衛生士が位置を調節する所まではできますが、レントゲン撮影のスイッチボタンは医師が押さなければいけません。
アメリカ歯科衛生士の一連の仕事内容
アメリカではレントゲン、口腔がん検査、歯周ポケットのチェック、虫歯のチェック, 歯磨き指導などを40-50分かけてやります。
歯科衛生士がクリーニングを終えると、最後に先生がチェックをしにきます。



私はこの時に、患者さんの健康状態、患者さんの歯茎の状況、虫歯になっていそうな歯を先生に伝えます。アメリカでも虫歯は医師にしか診断は下せません。
歯周病の有無の判断は歯科衛生士の重要な役割
歯科衛生士が歯周ポケットをチェックすることで、患者さんの歯茎と骨の状態を確認することができます。歯科医師と共にその状況を患者さんに的確に説明をし、正しい治療方法に導くのも歯科衛生士の重要な役割です。
歯周ポケットが深い患者さんにはSRP( scaling and root planing) をしますが、その時の麻酔も歯科衛生士がすることができます。これは州によってできる所とできない所があります。
まとめ
私のイメージでは日本の歯科衛生士はオールマイティに何でも仕事をこなせる印象、そしてアメリカでは歯科衛生士がクリーニングから歯周病の検査まで独立して任されています。仕事の責任は大きいですが、とてもやりがいのある仕事なのです。


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