デンタルフロスが大事ということは何度も口を酸っぱく言っていますが、フロスに慣れるまでには時間がかかります。

どうしてもフロスが難しい方のために、デンタルフロスの代替品を紹介しますね。
フロスピック
フロスピックは細長い棒にフロスがついた、いわゆる糸ようじのようなものです。
フロスピックの利点
- スティック状になっているので、糸のフロスより、手元がコントロールしやすく使いやすい。
- スティックの部分を持つので、手が汚れない
糸のフロスの一番の難点は使い方が難しいことです。フロスを指に巻きつけて、ピンと張ることが難しかったり、奥歯にどうやって挿入したらいいかわからないという質問を患者さんからよく受けます。その点フロスピックは初心者でも簡単に使うことができるので、ぜひフロスピックを毎日使う習慣をつけて欲しいです。
特に小さいお子さんにはフロスピックが最適です。3歳の娘にデンタルフロスを使っていた時期があったのですが、よく手を噛まれてしまって困っていました。フロスピックに変えたらなんとも快適にフロスができるようになりました!
フロスピックの難点
- 柔軟性に欠ける
- 奥歯に使いにくい
歯は丸みを帯びていますが、フロスピックは直線のため、その丸みに沿って掃除をすることが難しいです。慣れてきたら、できるだけ歯の曲線に沿ってフロスピックを上下に動かしてみてください。
またスティックが邪魔になり、奥歯をフロスするのが難しいです。特に歯と歯肉までフロスが届きにくいので、歯周病がある方にはお勧めできません。フロスピックを挿入したら、2、3ミリ程度歯肉に深く入れてから上下に動かすようにしてください。
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歯間ブラシ
歯間ブラシは歯と歯の隙間が大きく開いている場合や、歯周病がある場合に使うと有効です。
サイズも細いタイプから太いタイプまで様々あるので、歯の隙間に合わせて買うことができます。
Gumのソフトピックは柔らかくて、少しカーブしているので、奥歯にもとても使いやすいです。
歯間ブラシの利点
- 枝がついているので、使いやすい
- 歯の隙間に合わせてサイズを選べる
- 歯周病に有効
フロスピック同様、持ち手があるので、とても使いやすいです。
ブラシの部分も柔らかく、歯肉を傷つけることもありません。これは私も最近知ったことですが、歯間ブラシは歯周病にとても有効だという研究が発表されています。
歯間ブラシの難点
- 歯の隙間に合ったサイズを探す必要がある
- 歯と歯の隣接した間は掃除できない
歯間ブラシは歯の隙間に合ったサイズのものを使う必要があります。初めは何種類か試して、自分に合ったものを探しましょう。歯と歯の間に隙間がない場合は、歯間ブラシでは掃除しにくいので、デンタルフロスを使うことをお勧めします。
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ウォーターフロス
患者さんがフロスができないというと、私が一番にお勧めするのがウォーターフロスです。
ウォーターフロスは歯茎の境目から歯の間を水を噴射させて汚れをとります。
私がお勧めするのがWaterpikです。アメリカで一番使われていて、効果も抜群です。
ウォーターフロスの利点
- 指が不自由でも簡単に使うことができる
- 被せ物や、ブリッジ、インプラントの周りを綺麗に洗浄できる
手の関節炎など、何らかの理由で指先に不自由がある場合ウォーターピックを使うことをお勧めします。ハンドルが大きくて持ちやすいので、使いやすいです。
特に被せ物、ブリッジやインプラントがある場合、プラークが被せ物の境目に溜まって虫歯ができてしまうことがあります。それを防ぐためには、歯磨きの前に一度ウォーターフロスを使うことをお勧めします。
ウォーターフロスの難点
- 設定を高くすぎると、歯肉を傷つけてしまう
- 慣れるまでは水が飛び散ってしまう
注意点は設定が強すぎると水圧が強すぎて、歯茎を傷つける可能性もあるので、設定はなるべく弱い設定にしてください。私は設定2か3で使っています。
ウォーターフロスは水を使うので、口からだらだらと水が垂れ流しになります。慣れるまでは洗面台が、びちょびちょなんてことも多々あります。
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まとめ
歯と歯の間を掃除するのは歯磨きと一緒で毎日することが大切なのです。
もしフロスがうまくできない場合は、自分好みの物を探してみてください。
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